元証券専門誌の名物記者、増田足を愛するチャートのプロ 澤部潔先生の増田足コラム
第 109 回 2011年02月18日昨年来高値更新に死角なしに見えるが・・・
最 新昨年来高値更新に死角なしに見えるが・・・
過熱シグナル発信の増田レシオ推移に注意を
全般、まずは順調な相場展開を見せています。
18日の日経平均終値は1万842円。昨年4月5日の高値1万1408円まで、あと500円あまりの水準まで戻っています。不透明感を増している政局動向など、探せば気がかりな要素はありますが、増額修正が目立った企業業績、堅調な海外株式と外部環境は、まずは良好。
ピンクを積み重ねる増田日足からも伺われるように、遅ればせの昨年来高値更新に向け死角なしといった風情に見えます。
こうしたなか、18日まで日経平均5連騰を記録するなど好調な株価と表裏一体の関係ではあるのですが、相場全体の「温度」を測る極めて有用な指標である増田レシオが18日現在、日経平均ベースで66.7ポイント、TOPIXベースで69.4ポイントと、過熱といわれる70ポイントに再び接近してきています。
週末にかけて、株式市場が伸びそうで伸びなかったのは、相場の過熱からくる高値警戒感の台頭が少なからず影響したものと思われます。循環物色がうまく機能している分「だから、売りだ」といった状況にある訳ではありませんが、増田レシオは過去において相場の天底を多くのケースでいいあてていますから、引き続き、周辺の状況変化に目をこらす、臆病な投資を心がける局面だと思います。
循環物色が機能するこんな局面では、半歩くらい先を読んで行動を起こすことが肝要。
18日の相場ではNTT、ドコモが揃って昨年来の高値を更新するなど、物色人気は出遅れを頼りに、これまで低位で放置されてきた公共株や超大型株の水準訂正狙いに人気がシフトしています。銀行株なども、こうした動きの範疇。これらの銘柄は個人株主数が多く、先での消費拡大に小さくない影響を与えることが予想されます。一歩先を読むならブランド品で強みを持つ三越伊勢丹(3099 東1 100株)の押し目買いはどうでしょう。日足、週足とも増田足のパターンは順調です。
ところで、私のこのコーナーでの執筆は、本日で最終回となります。今後は増田経済研究所が発行する『日刊チャート新聞』の編集長として、会員の皆様に役に立つ相場見通し、有望銘柄などを日々ご紹介していく予定です。今後とも、よろしくお願いいたします。














