元証券専門誌の名物記者、増田足を愛するチャートのプロ 澤部潔先生の増田足コラム
第 82 回 2010年07月30日為替次第の展開だが・・・
為替次第の展開だが・・・
個別銘柄には「ウネリ」も
NY株高や一時的な円安への反転を受けて7月28日には日経平均が戻り高値9760円と再び25日移動を奪回した東京市場。しかし、その後、再び円ドル相場が今年最高の円高水準に急伸し、先行きには早くも暗雲がたれこめています。
焦点は現地30日に発表される米4-6月期GDPの行方。ちなみに1-3月期のGDPは年率2.7%成長。しかし、弱さが目立ち始めた米経済指標から4-6月期のGDPは1-3月期に比べて弱く出ると見る向きが多く、その内容と市場の反応、とりわけ為替動向によって週明けの寄り付き風景はまったく異なったものになると思われます。
ひとまず、3日足は30日までピンクを継続しています。手数は6本連続。しかし、ここ一両日の下落で先読みはブルーに転換してしまいました。先読み悪化を跳ね返すことが出来るかどうか、ここは踏ん張りどころ。ここで下げ止まることが出来れば25日足ピンク転換の可能性もグッと広がってきます。
先が読みにくい週明けの相場ですが、個別銘柄に目を転じると注目される要素も幾つか出ています。一つは、逆行高を演じたソニーに代表される好業績銘柄に対する積極的な反応。ソニーは29日に発表された決算でユーロの前提レートを当初の1ユーロ125円から110円に大幅に引き下げながら通期の収益を増額修正してきました。これがサプライズと受け止められ、ソニーの株は30日、100円以上の幅で逆行高を演じていました。富士通も同様のパターン。
また、三洋電機、パナソニック電工の完全子会社化を発表したパナソニックが急落・急反発のパターンで2日連続売買代金トップの活況相場を演じたことも、これまで見られなかった「ウネリ」を感じさせるものでした。こうした動きを受けて6色パターンは日経平均が159円安を演じた30日にも改善が進み、22日には僅か10.3%だった上昇3色の占める割合が30日には68%まで拡大しています。仮に指数が軟調展開に陥っても、増田足のパターンなどで銘柄を絞り込むことにより、十分個別で凌げる、そんな流れになるのではないかと期待しています。
買い安心感のある決算既発表組のなかで三陽商会(8011 東1 1000株)の先高イメージが強まっています。29日に発表された決算で今12月期通期見通しを増額修正。営業利益13億円予想が20億円に。前期が52億円の赤字だったことを踏まえると、この変化率は目を見張るものがあります。増田足も順調で30日には3日足、25日足、75日足が揃ってピンク。週足も良好で3月高値362円を抜けてくると、底練り離脱に期待が膨らみます。
一斉に底打ち波動を描き始めた金融株では4月上場の第一生命(8750 東1 1株)が反転相場入りの気配。実態は久々に25日移動奪回。増田足も、時価水準維持を前提に2-3日後にはピンク転換の可能性が出ています。














